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ひとりでは難しくても、みんなで取り組む。「SNS」と環境問題について考える

    近年、「気候変動」や「食料問題」といったテーマがニュースでも繰り返し取り上げられるようになりました。このままでは地球の豊かな生態系を将来世代に向けて残すことができないとも言われるなかで、「個人単位では環境問題には取り組めないのではないか」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。

    そんな時に日常生活で身近にできるアクションとして、ユートピアアグリカルチャー(以下、UA)では、CHEESE WONDERやGRAZE GATHERINGの購入が、環境の再生につながる仕組みを作っています。UAが運営する牧場や森では、放牧を行うことによって、環境に負荷の高い二酸化炭素を多く吸収できる健康的な土壌を作る「環境再生型農業」の実験をしています。この取り組みに、みなさんが商品を購入した際の代金を活用しています。

    もちろん環境問題に対するアクションは食の選択だけではありません。本を読んで気候変動の仕組みを学ぶ、電気や水を節約する、マイバックやマイタンブラーを持ち歩く……。今回は、そんな多様な選択肢のなかでも「SNS」をテーマに考えていきます。「個人の発信」と「社会」をつなぐSNSは、地球の未来を大きく変える力をもつはずです。

    本記事は、ユートピアアグリカルチャーが提供する、美味しさと情報を届ける定期便「GRAZE GATHERING」に同封される冊子「UA JOURNAL」からの転載になります。

     

    2022年5月から開始した「GRAZE GATHERING」はリジェネレイティブな放牧の可能性を伝え、共に考えていく取り組みです。4週に1度、2,280円(+送料)でユートピアアグリカルチャーが育てた新鮮な素材(放牧牛乳800ml,放牧牛乳ヨーグルト800ml,平飼いの卵8個入×2パック)と、地球と動物と人のより良い環境作りを目指す活動の報告、リジェネレイティブアグリカルチャーに関するコンテンツ記事をお届けします。

     

    ▷GRAZE GATHERINGの詳細・お申し込みはこちらから

    https://www.utopiaagriculture.com/products/graze-gathering/

    まずは声を上げてみる

    SNSと環境とのつながりを示す象徴的な事例が、環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの取り組みです。彼女が牽引する「Fridays For Future(未来のための金曜日)」は、政策立案者に気候変動対策を求める活動です。「科学のもとに団結」を掲げるこのムーブメントには、世界各国で100万人以上が参加しています。

    Fridays For Futureは、もともと16歳のグレタさんがひとりではじめた学校ストライキでした。学校に行かないことよりも地球環境を考慮しないことのほうが悪いはず、というメッセージを伝えるための活動で、その後、地元ジャーナリストがこのストライキに関心をもちSNSで紹介したことで、世界中から注目を集めるようになりました。

    SNSは構造上、誹謗中傷や対立を生むこともあり、意見の単一化が起こりやすい側面(エコーチェンバー現象)もあります。しかし、使い方を誤らなければ個人をエンパワーし、環境問題を解決したいという想いのもとに国境すら超えて仲間を集めることもできます。

     

    「楽しい」から地球を回復する

    Fridays For FutureはSNSの影響力を表す象徴的な事例ですが、より身近なアクションとしては「自身の好き」と「環境問題」をつなぎ合わせて、趣味の延長として発信をしてみることが大切ではないでしょうか。

    ドイツを中心に活動する環境活動家シーア・スーさんは自身のInstagram上で、規格外野菜や、通常捨ててしまう大根の葉やブロッコリーの茎などの美味しい食べ方を紹介しています。彼女はこのような発信をするようになったきっかけについて「大企業のCEOでも政治家でもない普通の人間として、物事を変えられることを知ったから」とブログに書いています。

    この日のシーアさんの投稿は、地場の有機野菜であるグリーンガーリックを使ったオススメのレシピ。ご飯のお供にぴったりだ。

    大学生の頃、彼女はオーガニック食材や環境配慮製品を選択する持続可能な暮らしを目指していました。しかし、近所のスーパーにはそのような商品はなく、購入には膨大なお金がかかることを知りました。そこで、彼女は近隣の店舗に環境配慮製品を安く仕入れることはできないかと交渉します。その結果、彼女の想いが届き、商品棚にはオーガニック商品が並び、マイバッグを持参すると割引が得られるキャンペーンが始まったといいます。

    料理が好きであれば、シーアさんのように環境に配慮したレシピをSNSに投稿してみることで、身近な人やときには顔も名前も知らない誰かが、その活動の重要性や楽しさに気づいてくれるかもしれません。

    他にも、ファッションが好きであれば、その素材を自らの手で育てることも考えられます。デニムブランド「ITONAMI」と一般社団法人unisteps共同代表の鎌田安里紗さんが開催する「服のたね」は、コットンの種を育てることから服づくりを体験する参加型の企画です。参加者は自宅のベランダや庭で種からコットンを育て、そのコットンを素材とした服を自らデザインしてつくります。コットンの育つ様子を日記のように発信してみたり、服づくりの体験を自分の言葉で語ってみたり。地球のためのアクションを楽しむうちに、その姿に共感してくれる人が現れるかもしれません。

     

    ひとりでは難しくても、ともに取り組む

    ひとりでは難しくても、みんなでともに環境配慮に取り組むことができるのも、SNSの魅力です。

    「人と社会と自然が共鳴しながら発展するリジェネラティブな未来を創る」をテーマに、社会のチェンジメーカーを支援するEarth Companyが2020年に開催した「Earthly challenge」は、日常生活の中で気軽にできる「地球にやさしいアクション」を行うキャンペーンです。期間中、Earth Companyが日替わりで発表するテーマに基づいた取り組みを実施して、その様子をSNSに投稿するチャレンジです。例えば、DAY1のテーマは「知る」。環境問題や社会課題、ダイバーシティを題材にした動画や映画を観て感想を投稿します。

    日常生活の中で改めて環境問題と向き合ったり、今までの生活習慣を変えて環境配慮に取り組むことは難しいかもしれません。しかし、このようなキャンペーンをきっかけに、ともに感想や経験を共有する楽しさを味わうことで、地球にやさしい生活習慣をはじめることができるかもしれません。

    みなさんに手をとっていただいたUAの商品についても、楽しみながら地球や環境の未来を考えるきっかけになればと考えています。今回、新たに発表した「MELTY MAGIC」は、炙ってブリュレを楽しめる体験型チーズケーキ。「最後のひと手間」をかけて仕上げる体験や食べ方を、オンライン・オフラインの垣根を超えて、みんなで共有してほしいという思いを込めて立ち上げたブランドです。ぜひ商品を購入し、体験の様子や感想を「#メルティマジック」で発信してみてください。そんなひとつの発信から、地球にも動物にも人にも優しい未来が実現していくはずです。