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Joint research

循環型酪農実証への挑戦

放牧というビジネスを効率よく運営するはどうすればよいのか。いつどのような草を食べさせると、どのような質の乳が取れるのか。本当に放牧によって牛が排出する温室効果ガスを土壌が吸収することで相殺することができるのか。

これまで各農家の暗黙知となっていた日常業務を数値化してログを貯め分析することで、放牧経営の導入のハードルとなる運営ノウハウと乳質の安定化に向けて産学連携で研究を進めるプロジェクトです。

Professor

内田 義崇
北海道大学大学院農学研究所 環境生命地球科学研究室 准教授

2009年ニュージーランドリンカーン大学卒、2010年より農業環境技術研究所(現:農研機構・農業環境変動研究センター)に在籍。現在は准教授として2013年に立ち上げた研究室を運営している。土壌微生物と酪農場における栄養バランス研究の他、家畜糞尿由来廃棄物の農地散布面積を最適化するための衛星画像利用システムの開発、ザンビアにおける鉛汚染のメカニズムの解明と健康・経済リスク評価手法および予防・修復技術の開発プロジェクトに携わる。

 

河合 正人
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション 静内研究牧場 牧場長
統合研究領域 複合フィールド分野 准教授

1998年に北海道大学大学院農学研究科で博士号を取得、帯広畜産大学の准教授を経て、2015年に現在の所属で牧場長と准教授を兼任。牛や馬の採食・消化戦略を比較し家畜種ごとの適切な飼養管理方法について研究を進める他、森林や野草地を未利用資源として捉えた放牧に着目し、生態系を維持したサステナブルな放牧管理方法について検討している。

 

東 隆行
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園 助教

東北大学理学部で博士号を取得。北海道農業試験場非常勤研究員、北海道大学農学部GCOE研究員を経て、2001年に北海道大学の北方生物圏フィールド科学センター植物園に移り、現在は助教を務める。植物分類学を専門とし、北海道の地域フロラや絶滅危惧種の集団遺伝解析について研究を行う。この実績をもとに環境省及び北海道の絶滅危惧植物の選定に関わる委員を担当。東日本大震災の際には植物の放射性物質の集積特性の解析に協力した。

Data

ユートピアアグリカルチャーの放牧牧場において、環境負荷に関する調査、土→草→牛→乳や排泄物→土という循環の中で炭素や微生物がどのように循環しているかの調査を行い、レポートしていきます。今はまだ酪農経営におけるレポートが少ないため、私たちの研究を公開することで少しでも世界の発展へ貢献できるよう願っています。参考にしていただいた方、一緒に研究をしていきたい方はぜひお声がけください。